typeS (高強度タイプ)
従来よりも高強度な素材を使用した事で、耐圧性能が非常に優れています。
全ての表面処理が処理可能なので、使用用途により様々なバリエーションで使用する事が出来ます。
- POINT1杵剛性によって打錠圧低減が可能
- 杵素材の持つ剛性によって打錠圧の伝達が優れており、
圧縮応力を逃がすことなく錠剤に伝えることが出来る。
その結果通常よりも打錠圧を低く設定する事ができ、キャッピング抑制につながります。 - POINT2変幻自在の熱処理加工
- 独自の熱処理技術により、杵先よりもローラー接触部の硬度を低く設定しています。
杵先の剛性と、機械を損傷させない安心感を両立させています。
ソルトバスにしか出来ない熱処理技術によるナンノ独自仕様となります。
臼
内径部に超硬合金を焼きバメし、耐摩耗性を高めています。
焼きバメ寸法を社内規定し、抜け等のトラブルが無いように管理しています。
通常のスチール臼よりも抜群の耐摩耗効果を発揮します。
表面処理の一覧、比較表
膜 種 | 膜硬度 (Hv) |
特徴 | HCr杵との比較 | 表面処理組合わせ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スティッ キング |
摩耗 | レギュラー タイプ |
ストロング タイプ |
クリーン タイプ |
||||
typeS | typeK | |||||||
T2000 | 3200 | N2000より高い膜硬度と優れた離形性を持つコーティング。摩耗性の高い、酸化マグネシウムなどの製剤に対して特に効果を発揮。 | ||||||
N2000 | 3000 | CrNと同等の離形性を持ちながら、より高い膜硬度を実現。摩耗性の高い、酸化マグネシウムなどの製剤に対して効果を発揮。 | ||||||
CrN-HCDⅡ | 1800 | 表面の仕上がりが鏡面に近く、スティッキング対策に有効。 | ||||||
CrN-ARC | 2000 | HCDⅡと比べ、表面状態は若干劣るが耐摩耗性に優れる。 | ||||||
DLC | 3000~ | 膜硬度が高く、耐摩耗性に優れる。 製剤によっては離形性もよく、化成品などに特に効果を発揮。 |
||||||
HCr | 800~ | 一般的な表面処理膜。 杵全体に処理することができ、防錆にも有効。 |