これまで打錠用金型にはほとんど使われていなかった、特殊鋼を母材に使用。
精密冶工具づくりから編み出された独自の熱処理技術を駆使して加工することで、錠剤やタブレット等の製造に使われる、打錠用金型の剛性を向上しました。
MURAMASAに秘めた想い
我々は創業よりこれまで自動車金型製造で培った精密金型作りの技術を活かし、打錠金型製造というジャンルへ参入致しました。
そして、何より大切なのは品質という意識のもと、独自の熱処理技術を用い弊社独自の打錠杵臼≪MURAMASA≫ブランドを立ち上げました。
鋼の専門家として、MURAMASAをこれからの打錠杵臼のスタンダードにするべく邁進しております。
MURAMASAの未来
国内のみならず、海外に於いても打錠杵臼の需要は非常に多くあります。
世界に誇れる日本の技術力を、ナンノから打錠杵臼という形で示すことが我々の目標です。
世界でも知名度の高い日本刀の銘をうったMURAMASAブランドをもっと多くの地域にという未来を描いています。
表面処理の一覧、比較表
膜 種 | 膜硬度 (Hv) |
特徴 | HCr杵との比較 | 表面処理組合わせ | ||||
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スティッ キング |
摩耗 | レギュラー タイプ |
ストロング タイプ |
クリーン タイプ |
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typeS | typeK | |||||||
T2000 | 3200 | N2000より高い膜硬度と優れた離形性を持つコーティング。摩耗性の高い、酸化マグネシウムなどの製剤に対して特に効果を発揮。 | ||||||
N2000 | 3000 | CrNと同等の離形性を持ちながら、より高い膜硬度を実現。摩耗性の高い、酸化マグネシウムなどの製剤に対して効果を発揮。 | ||||||
CrN-HCDⅡ | 1800 | 表面の仕上がりが鏡面に近く、スティッキング対策に有効。 | ||||||
CrN-ARC | 2000 | HCDⅡと比べ、表面状態は若干劣るが耐摩耗性に優れる。 | ||||||
DLC | 3000~ | 膜硬度が高く、耐摩耗性に優れる。 製剤によっては離形性もよく、化成品などに特に効果を発揮。 |
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HCr | 800~ | 一般的な表面処理膜。 杵全体に処理することができ、防錆にも有効。 |