創立以来取り組んでいた自動車向け精密金型製作により
培われた技術・経験を基に基本に忠実なものづくりに取り組んでいます。
充実した生産・検査設備と、それを扱う職人により、MURAMASA打錠金型が生み出されます。
独自の特殊焼き入れ
打錠杵臼、圧造用工具、精密治工具や切削用刃物などに求められる最良の熱処理条件は、それぞれの用途や使用状況に加えてその素材によって大きく変わります。
それぞれの特性に合った最良の熱処理条件をソルトバスによって実現しています。
予熱から焼き入れ、急冷、焼き戻しと最終工程まで、それぞれの特性に合わせた熱処理条件をデータ化し毎回同じように熱処理の出来る体制を整えています。
熱処理条件のデータ化と、それを確実に処理する事の出来る熱処理技術によってナンノの金型作りの基礎が成り立っています。
ソルトバスによる熱処理
熱処理現場の過酷な環境や熟練者不足等により、ソルトバスで熱処理を行う企業は年々減少しています。
しかし弊社では熱処理の原点であるソルトバスを金型作りの中核に置き、鋼の持つ特性を活かした熱処理を頑なに守り続けます。
ソルトバスの特徴
鋼の熱処理に最適な、急加熱急冷の熱処理が可能となります。
金型では特に多品種少量のロットが多い為、真空炉では様々な金型に合わせた熱処理条件で処理を行うことが困難です。
しかしソルトバスでは1つ1つの金型の大きさ、形状に合わせた熱処理条件で処理を行う事が可能であり、そのポテンシャルを最大限に引き出すことが可能となります。
独自の加熱サイクル
品物の大きさ形に応じた条件で高温炉で急加熱後、熱浴炉で急冷します。
その後2回の焼き戻しにより、熱処理組織を安定化させ残留オーステナイト組織を除去します。
全ての熱処理に於いて、熱伝導の高い塩浴炉を使用しているので、鋼組織に最適な熱処理を施す事が出来ます。